15.03.サキ1

271: 名無しさん :2017/04/15(土) 18:12:48 ID:???
アリサは彩芽に【ピー】されて体調不良を克服し、唯と瑠奈は閉じ込められた小屋から脱出しようとしている。
それぞれが少しずつピンチから脱却しようとしているが、まるでそれに合わせるかのように、ある歪んだ人物も動き出そうとしていた。

「リザさん、この間の間者の件ですが……間者の特定はできませんでした」
「そう……」
「しかし、一般兵の名簿に不自然な点がいくつか見受けられたので、何者かがこの城に紛れ込んでいたのは確実かと」
(このダニが!この蛆虫が!地獄へ落ちろ!死んで蟻にでも転生してもっぺんすぐ死ねぇえええ!)
ちなみに、一般兵の名簿の不自然な点というのはただ単に兵士の書類仕事のサボタージュが原因だが、せっかくだから利用してリザの勘違いを助長させることにした。

「私は教授の命令でアルガスに行かなければならないので、本格的な捜査はできませんでした……すいません」
「こっちこそ、忙しい時に仕事を増やしてしまって……」
「ふふ、それは言いっこなしですよ」
(あークソ反吐が出る!アウィナイト殲滅させて海の藻屑にしたい……!)

「サキ、緩衝地帯だった森を手に入れて以降、アルガスとの緊張状態は前にも増して強くなってる……気をつけて」
「リザさん……ふふ、大丈夫ですよ。こう見えて潜入には自信がありますから。エスカさんがいなくなった今、私が頑張って地道に情報収集しないといけませんし……それに、もし捕まったとしても、リザさんが助けに来てくれますよね?」
(んなわけねぇよなぁリザぁ!?お前は結局アウィナイトの一族が一番大事だもんなぁ!?)
冗談めかして軽口を叩く……ように見せかけてリザのクソさを再確認しようとしたサキだが……

「……うん、もしもの時は、私が絶対助けに行く。もう二度と、仲間を失いたくないから……」
「え、あの、その……」
リザの真摯な青い瞳に見つめられ、思わず目を逸らして口ごもってしまうサキ。

「め、面と向かってそういうこと言われると恥ずかしいですね……あ、でもリザさん!私にそっちの趣味はないので悪しからず!そういうことはエミリアさんとしてくださいね!」
「そっちの趣味……?そういうこと……?って、エミリアとはそういうんじゃ……!」
「恥ずかしがらなくても大丈夫ですリザさん!同姓愛に対する偏見は年々減少していますから!城には『女の子同士って美しいよね……そういえばスピカってソッチの気があるみたいだぜ……』的な風潮をさりげなく流布しておきましたから!」
「さ、サキぃ……そんなところで工作スキル発揮しなくても……」

なんか負けた感じがして悔しかったので、先日のリザガチレズ説を話題に出してリザを手玉に取る。
余談だが、サキはさりげないってレベルじゃないくらいがっつりリザガチレズ説を言いふらし回っていた。

???

「……舞さん、貴女のことはつい色々と便利に使ってしまっていますが、正直な所私のことどう思ってますか?正直に答えてください」
「サキ様……?はい、教授のように白い下着を強要されることも、下着が隠れるストッキングを禁止されることも、嗜みと称してエロゲーをプレイさせられることもなく、とてもお仕えしやすい方だと……」
「きょ、教授がそこまで末期だったとは……ええと、それは教授が変態なだけで私が特別仕えやすいわけじゃないですよね?」
「滅相もございません!サキ様は心穏やかな方で、慈悲深く、素晴らしいお方かと!闘奴にされかけた所を助けて頂いて、とても感謝しております」
ここはサキの私室。そこではサキと柳原舞が向かい合っていた。先日の自我モードによる甚振りは記憶から消しているので、舞にとってサキは正に命の恩人と言っても過言ではない。今の彼女は心からサキに感謝していた。

272: 名無しさん :2017/04/15(土) 18:14:03 ID:???
「へぇ……じゃあ、脱いでください」
「え?」
「聞こえなかったんですか?服を脱いでください」
「な、何を……」
「3回は言いませんよ?」
サキの静かだが有無を言わさぬ言葉の圧に、舞の身体はビクッと震える。そもそも、チョーカーをされている時点で本来なら羞恥心が勝るような命令でも聞かないという選択肢はない。
おずおずと黒いセーラー服のリボンをするりと解く舞。そしてそのまま、ゆっくりとセーラー服を脱いでいく。ストッキングも脱ぎ、そしてスカートのホックを外してストンと床に落とす。
先日の熱湯責めによって舞の美しい足には痛々しい火傷の跡が残っており、たどたどしいストリップショーも相まってサキの嗜虐心を大いにくすぐった。

そして、サキは上下グレーの下着姿になった舞にゆっくりと近づき、舞の端正な顔にそっと触れる。
「さ、サキ様、何を……」
「動かないでください、じっとしていて」
そのまま顔を撫でまわしたかと思うと、ゆっくりと右手を舞の上半身へと持っていき、指をツツツ、とお臍の辺りに這わせる。

「あ……!」
それにより、舞の身体は再びビクンと震える。今度は先ほどとは違い、恐怖によって震えたわけではないことは明白だった。
そしてサキの左手は、決して小さくはないが身長の割にはあまり大きくもない舞の胸を優しく包み込む。
「さ、サキ様……!いけません!」
「黙っててください」
そのままサキの手は巧みに動き、上半身を右へ左へあちこち触りつくす。

「あ、ふぁ……」
「そろそろ、下にいきましょうかね」
そのまま、サキの両手は下半身へと伸びていく。足をスリスリと撫でまわした後、サキの手は火傷の跡を重点的に触る。未だにムズムズする箇所をそんな風に触られてはたまらない。

「ひゃっ!」
「クスクス……分かりやすい弱点ができちゃいましたね」
「お、おやめください……!」
「ええ、もう十分ですからね」
「え?」
スッ、とサキが舞から離れる。何をされるのかと戦々恐々としたが、終わってみればただ身体を触られただけであった。

「すいません、驚かせてしまいましたよね?でも、これは口で説明するより直接見せた方が分かりやすいと思ったので……」
「ど、どういうことですか?」
「こういうことです」
サキが手で顔を隠したかと思うと……徐々に彼女の骨格が変わっていったではないか!そして、サキが顔を隠していた手をどけると……

「な!?わ、私!?」
「アルガスに潜入するなら、異世界人の『顔』の方が便利ですからね」
サキの顔は、柳原舞の顔になっていた。否、顔だけではない。体格や声までもが舞とほぼ同一のものとなっていたのである。

「テレポートや完全ステルス辺りと比べたら地味かもしれませんが、これが私の能力です」
十輝星というのは異能力集団。そしてサキは邪術を覚えているがそれは周りには隠している。ならばサキの能力はなにか?この変装……否、変身能力である。
変身したい相手の身体を触ることでその相手とほぼ同じ顔、同じ声、同じ背格好になれるのである。
ちなみに、舞にやったようにわざわざ下着姿にさせた上でねっとり触る必要性は全くない。

「変身したい相手に触らないと変身できないのは難点ですが……潜入任務にはうってつけの能力です」
「さ、さようでございましたか……」
「舞さん?顔が赤いですよ?あ、ごめんなさい。女の子同士とはいえ、やっぱりちょっと触りすぎましたか?」
「い、いえ!滅相もありません!」
口ではそう言う舞だが、様子がおかしいのは明白だ。

「ならいいんですけど……とにかく、私はアルガスに行きます。私が留守にしている間のことは頼みますね」
(なにちょっと触られただけで感じてんのよwww盛りのついた猿じゃあるまいし)
余談だが、舞は教授に『花嫁に使う予定』の怪しげな薬を実験と称してよく飲まされていたので、ちょっと身体が敏感になっていたりする。それだけでなく、その他諸々の副作用などもあるが……この場では深くは語るまい。

(研究開発都市アルガス……本格的に潜入するのは初めてね……ま、なんとかなるでしょ)


  • 最終更新:2018-01-21 23:25:18

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