14.09.囚われたリザ2

223: 名無しさん :2017/03/30(木) 00:49:55 ID:???
「クスクスクスクス……リザちゃん。あぁ…リザちゃんリザちゃんリザちゃんリザちゃん……!あなたの名前も声も容姿も本ッ当に大好き。もうずっとこうしてペロペロしていたいわ……クスクスクスクス……!」
「…………………」
「あれれ~?もう喋る気力も無くなっちゃった?さっきまでわたしのキスであん、あんって可愛く鳴いてくれてたのに。」
「…………………」
「もう~。もっと私にリザちゃんの可愛い声を聞かせてよ……ふぁあんむっ、ちゅ……」

リザ EN: 1000/1000 MP: 0/250 BS:なし

下着姿でぐったりとしているリザの唇を無理やり奪うライラ。キスをされているだけなので体に異常はないが、自分の悲鳴が邪術氏に喜ばれるとわかったリザは、全てを諦め目を閉じていた。
「もう、リザちゃんは諦めが早いんだから……あ、せっかくだから私ばっかりじゃなくてエミリアちゃんにもやってもらおっかな~」
「なっ……!」
「ライラ様……私はなにをすれば?」
「今私がリザちゃんにやってたこと、今度はエミリアちゃんがやって。私はそれを側でじっくり見てたいの…クスクス…」
「…かしこまりました。」

「エ…エミリアッ……!やめてよっ……!」
「まずは……つま先から舐めますね……ちゅ、れるろぉっ……!はむっ!」
「や、あぁんぅ……ひゃあんっ!」
「あ~!リザちゃんったら私の時はだんまりだったのに、エミリアちゃんの方が嬉しいっていうの!?」
冗談半分で笑いながら言い放つライラ。そんなライラの目の前には、エミリアとリザによる百合の花咲き乱れる淫靡な光景が広がっていた。

224: 名無しさん :2017/03/30(木) 01:18:14 ID:???
「ちゅ、んっ……ライラ様、このようにしていればよろしいでしょうか?」
「や、あぁっ…!んんうぅ……!」
(この触手……!魔力を吸い取るだけじゃなくて……!)
「リザちゃんの反応を見ればわかるでしょ?上出来よ。まあ触手から快楽物質をジュンジュワーさせたから、今のリザちゃんはどこ舐めてもどこ触ってもあんあん感じちゃうだろうけどね……クスクス…!」
(や……やっぱり……!もう、なんで私はいつもいつもこんな目にあうのよ……!)

「さ、そろそろブラとおパンツも取り去って……ん?んんん?あれれ~?」
まるでコ◯ンのように突然疑問を抱くライラ。リザが目をやると、ライラは体が直角になるほど首を傾げていた。
「おかしいなぁ。結界の力が弱まってるなぁ。これじゃリザちゃんを食べるときにすぐ死んじゃうよ。」
(え……?今なんて言った……!?)
「様子見に行かなきゃ……ちょっと私出てくるから、エミリアちゃんはここでリザちゃんを見張っててね。」
「…承知いたしました。」
ライラはそう言い残すと、リザにウィンクをして部屋から出ていった。



濃厚な百合でしたなあ
ていうか邪術師の主可愛くね?普通に美少女やん
初見だけど俺も思った 声も落ち着いてて普通に可愛い
お前らローブの中見たらそんなこと言えなくなるぞ
ワイ将、ローブの中を見て飲用したスムージーをさらにスムージーにすることに成功
きたねえw
く さ そ う
視聴者数:137564



(結界のことは少し気になるけど、この時間を使って、私が密かに立てた計画を実行させてもらうわ……!)
サキの計画……リザと2人きりの状況になったエミリアを操り、リザをボコボコにしたあとエミリアの回復魔法で回復させる。
そして治った側からまたすぐにボコボコにし、回復させる。それを繰り返すという悪趣味にもほどがある回復ループコンだった。
「はぁ……はぁ……」
(ライライが出てったからってホッとしてるんでしょうけど……本当の地獄はここからよ。クソリザァ……!)


227: 名無しさん :2017/04/01(土) 09:51:02 ID:???
一方…リザは触手に拘束され、エミリアの執拗な愛撫に晒され続けていた。

「はぁっ……はぁっ……く、くるなっ……んっ……ふ、あぅ……」
両腕は天井から伸びる触手に拘束され、頭の上で束ねられて動かせない。
床から這いあがって来る触手の一群は、緩慢な動きでリザのつま先をしゃぶり、くるぶしにキスし、ふくらはぎを舐め上げ、
太股にまでその繊毛だらけの身体を絡みつけてくる。
…放っておけば、その先の下着に守られた秘唇の奥にまで入り込むつもりなのは明白。
だがどんなに絡みついてくる触手を振りほどき、近付いてくる蹴りつけても、息つく間もなく新たな触手が迫り…
リザの体力は見る見るうちに削られていった。

「ふふふ…触手さん達にも、ずいぶん気に入られてるみたいね。
リザちゃんの体の中の、美味しい魔力のせいかしら…魔法少女とかの素質もあるんじゃない?」
そして、無防備な上半身を、エミリアの指と舌が縦横無尽に這い回る。
リザは快楽に流されまいと必死に身体を強張らせ、声を押し殺そうとするが、
その身体は触手に送り込まれた媚毒液に侵食されており、白磁のような柔肌は薄っすらと桜色に染まっている。
下着越しに軽く指でつつかれただけでも腰が砕けてしまうほどの甘く蕩けるような快感が走った。

「んあぅっ…!! ひゃ…えみ、いあ……だ、めぇ…こんな事……もう……や、め…て」
「うふふ…ダメよ。そんなにいやらしい声で、おねだりするみたいに腰を振られたら…もっと可愛がってあげたくなっちゃう」
リザは日々の厳しい訓練によって苦痛に対しては強い耐性を身に着けており、多少の事では声を上げる事もない。
だがその逆、快楽に抵抗する術は素人同然…いや、それ以下と言ってよかった。

「ふふふ…触手の汁でずいぶん感じやすくなってるみたいだけど…一番弱いトコロは、どこかしら?
おへそ…?…わきの下…?…それとも…」
「んぁっ……や、あうっ…!?……そ、そんなとこ、だめ…なんで……んっ…ひあああぁっ…!?」
エミリアの舌が、指が、視線が、次にどこを責め立ててくるのか全く読めない。
そして次々と襲ってくる快楽絶頂の波に、どうやって耐えれば良いのかさえわからない。
リザはエミリアの指と舌に翻弄され、ただひたすら甘ったるい嬌声を…
……こんな声が自分から出せたとは、とても信じられない程の……上げ続けるしかできなかった。

リザ EN: 1000/1000 MP: 0/250 BS 発情 > ORG 78 % 絶頂回数…08

228: 名無しさん :2017/04/01(土) 11:16:56 ID:???

エミリアの手で何度も何度も快楽絶頂を極めさせられ、息も絶え絶えとなったリザ。
触手に吊り下げられ、エミリアに身を預けたまま、もはや抵抗するそぶりすらない。

「…っ…は…う……エミリア……もう…やめ、て…お願い…だから…」
「まだ理性を保ってるなんて、大した物ね。でも…身体はだいぶ素直になったみたい。
…イくのが病みつきになってきてるんじゃない?」
足元から迫るブラシ触手は、今にもリザの黒いショーツの隙間から潜り込もうとしているが、
それを振り払うことが出来ないのは、もうその余力が無いからか。それとも…

「そろそろ、頃合いかしら…ライラ様は貴女を傷つけるなと言っていたし、私もずっとこうして可愛がってあげたいけど…
ごめんなさい。『あの方』が、どうしても貴女を…ボロボロの滅茶苦茶にいたぶって、地獄を見せてやりたいって」
「…えみ、りあ………?」
…エミリアの声のトーンが突然、ぞっとするほど冷たい物に変わった。
柔らかなエミリアの胸が、リザから離れていき…両腕と脚にまとわりついた触手も離れていく。

代わりに、イバラのような蔦が鞭のように飛んでリザの手足に巻き付き、再びリザを大の字の形に拘束した。
「……っく…う、あぁっ!?」
鋭いトゲの生えたイバラが、ぎりぎりとリザの手足を締め上げる。
全力で抵抗していないと、振りほどくどころか骨ごとへし折られてしまいそうな程の、凄まじい力だ。

そしてエミリアの手にも、棘付きの鞭が握られ……躊躇なく振り下ろさられた。
「っひ、ああ"ああ"あ"ぁぁぁああっ!!」

リザ EN: 541/1000 MP: 0/250 BS 鋭敏 出血 発情 > ORG 0 % 絶頂回数…11 死亡回数…17

「たくさん気持ちよくなって、敏感になった後だから…すごくキくでしょう?…
 流石のリザちゃんも、悲鳴を我慢できないようね。なんて可愛らしい声…ああ、可哀そうに」
言葉とは裏腹に、エミリアは蔑むような笑みを浮かべながら嬉々として鞭を振るい続ける。

「でも『あの方』も、これならきっとお悦びになるわ…クスクスクス」
「うあっ!!…はぁっ…きゃう!!!……あ…『あの方』…?……誰のこと、なの……?」
(まさか…ライラ以外にも、誰かがエミリアを操ってる…?…)

エミリアのローブの中…下腹の辺りには、ピンク色のハートを象った、
しかし見るからに禍々しいルーン文字の紋様が浮かび上がっている。
その邪術の刻印は……リザにも見覚え…否、身に覚えがあった。

(其方には『隷属の刻印』を刻んでやろう。刻まれた者は一生…いや、死して尚、
 魂までもが術者の思うがままとなる邪術の印をな…クックック……)

「まさか……あの時、既にノワールに……!?」
「…ぶっぶー、ハズレ。…とっても素直でマヌケな『クソリザちゃん』に、少しヒントを上げましょうか。
『あの方』は、貴女と同じ王下十輝星の誰か…少しは、身内を疑う事も覚えた方が良いわよ?ふふふ…」
「十輝星…!?……そんな、まさか……」
…リザは思わず絶句した。
エミリアを操り、ライラの裏で糸を引く『あの方』の正体は誰なのか。
「十輝星の誰か」で、しかも隷属の刻印を扱える「邪術の知識を持つ者」…
該当する人物に一人、やはり『身に覚え』があったからだ。
(まさか、ヨハンが…!?…いや、そんな筈は…)
リザにとって、ヨハンに限らず十輝星のメンバーは掛け替えのない仲間であり、
自分に悪意を向けてくる事など…そしてそれを疑う事など、考えたこともなかった。

(あの程度の雑魚に苦戦するようなら、もう十輝星はやめた方が良い。)
(正直……君には少し期待してた分失望したよ)
だが頭ではどんなに否定しようと思っても、あの時ヨハンに掛けられた冷たい言葉を、どうしてか思い出してしまい…

「ふふふ…まだわからないみたいね、『クソリザちゃん』。じゃ、次はスペシャルヒント…
なんと『あの方』が直接、私の身体を借りて…貴女をボッコボコにしてくれちゃいます!
『あの方』は私なんかより、ずっとずっと華麗で美しくて強くてエグい…楽しみにしててね。フフフ…」

226: 名無しさん :2017/04/01(土) 09:45:54 ID:???
「さて、ちょっとの間エミリアちゃんの体を借りるとしますか……!」
エミリアの視界を通じてリザを見つめるサキ。今から彼女がしようとしているのは、一時的にエミリアの体に入り込んで直接操ることである。
(隷属印術・操…!)
サキが術を発動した瞬間、彼女の体は座っていたベッドに力なく横たわった。

(よし、成功ね!)
乗り移った体の感触を確かめながらリザに目をやると、身体中ライラとエミリアの唾液にまみれて息を荒げているリザの姿があった。
「はぁっ……はぁっ……はぁ……」
(随分気持ちよくなったみたいねえ。でもこれから始まるのは、そんな快楽とは無縁。今の私の思いを、あんたの小さな身体に強引にぶち込んでやるわ……!)

「うぅ……?エミリア、何を……?」
「気安く私のことを呼ぶんじゃないわよ。エミリア様、でしょ?もうあんたは家畜になったんだから、気安く人様に話しかけないで。」
「え……?」
エミリアの突然の口調の変化に戸惑うリザ。とはいえおそらくは邪術師に操られているままなのだろう。そのエミリアはゆっくりと魔力を腕に集めている。
「今から始まるのは拷問よ。アウィナイトの奴らがどこに集まって生活してるのか……アンタなら知ってるでしょ?」
「……!……そんなこと聞いて、どうするつもり?」
「決まってんじゃない。全員とっ捕まえて金にするのよ。男は目を宝石に、女は金持ちの性奴隷にして……ねアンタらってそういう生き物でしょ?」
「ち、違うっ!……私たちだって……私たちだってれっきとした人間よ……!そんな風に虐げられる理由なんかないっ!」
「はっ、現在進行形で虐げられまくってる奴らが、何を今更声高に人権主張してんのよ。あんたらは人様の肥やしになるために生まれてきたの。人並みの幸せを遅れると思ってるなんて……甘いのよっ!!!」

「ぐああああああぁぁぁぁぁッ!!!」
エミリアの魔力を集めた拳が、リザの腹にメリメリと音を立ててめり込む。
「あははっ……!もっと、もっとめり込ませてやるわ……!」
バキバキッ、メリメリ……!
「お゛ごっ……!あ゛っ、があ゛っ……!ぐ、が……がはあっ!」
嗚咽のような悲鳴とともに、強い内蔵圧迫によってリザの口から体液が勢いよく飛び出した。
「フフフ…目を見開いて口からゲロゲロなんか出して、あんたにはぴったりの醜いアホ面ね。」
吐き捨てるように言うとエミリアは、ゆっくりと拳を引っ込めた。

「ゲホッゲホッ!!がふっ……はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」
「おら、休んでんじゃないわよっ!」
なんとか気道を整えようと喘ぐリザの髪を、エミリアは強引に鷲掴んで引き寄せた。
「ぐううっ!」
(……こうして近くで見るとほんとにすごいわね……小さな顔にシミひとつない透き通るような肌。整った形の鼻に花のようなぷるぶるの唇。そして、宝石のような青い目……)
間近で見るリザの美しい容姿に、エミリア…否、サキは息を飲んだ。リザを嫌悪している彼女だが、容姿では全く上回っている要素がないことを自覚していたのだ。
(だからこそ……ムカつくわ。虐げられてる弱小民族のくせに十輝星になって、王様や他の奴らにしっかり認められてて……!弱小民族のくせに、私よりも人徳があるなんて……!)

「ご……拷問なんかしても無駄よ……ゲホッ!……私は……仲間を売ったりなんか、絶対にしない。そんなことをするくらいなら……ここで死ぬ。」
「まあ仲間思いだこと。でも身体中唾液まみれの下着姿で、苦痛に顔を歪ませながら息も絶え絶えに喋ってるんじゃ、いまいち格好つかないわね。」
言いながら、再度魔力を腕に集めるエミリア。先ほどと違い、今度は両腕に強い魔力を集めていく。
「くっ……!」
「次はエミリア百裂拳よ。あんたの最上級の悲鳴を、わたしに聞かせなさい……!」

229: 名無しさん :2017/04/01(土) 11:54:14 ID:???
「オーラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!」
「ぐうう゛あああ゛ッ!がはっ!ひぐうっあああああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッッッ!」
腹に連続パンチを喰らい、まるで野獣の咆哮のようにけたたましく響くリザの悲鳴。普段の落ち着いた声からは全く想像がつかないほどの悲鳴だった。
「敗戦したボクサーの気持ちをあんたに嫌という程思い知らせてやるわっ!喰らえええええっ!」
「うあ゛っ!?ぐあぁッ!!!」
腹だけではなく、先ほど自身が息を飲んだほどの美しい顔にも容赦なくパンチを浴びせるエミリア。
「弱小民族のくせにそんな綺麗な顔してるなんておかしいのよ!」
「う゛ぅあっ!!ぐうっ!!んぎいぃっ!!…がぼっ!」
顔への強烈な殴打が5発入り、リザが血を吐いたところでエミリアはラッシュを止めた。

「うぅ……ぁ……」
「フフフ、鼻血出ちゃったわね。でも安心して。痣にはならないよう加減したから。顔が腫れちゃったら表情が分からなくて面白くないからね……」
鼻血による強烈な血の匂いと口内に残るべっとりとした血の味で、リザはなんとか意識を繋ぎ止めた。
「早く言いなさいよ。あんたのお仲間はどこでたむろしているの?さっさと言わないとあんた、本当に死ぬわよ。」
「い……言わない……ぐふっ……私は……絶対にみんなを売ったりしない……」
「まあ大したもんだわ。これだけタコ殴りにしても心折れないなんて……次はどんな手段で痛めつけてやろうかしらねぇ。」
「ぃ……んぐっ…!?げほっ!」
「きゃああっ!?」
エミリアが口に手を当てて考え出した瞬間、リザの口から吐き出された真っ赤な液体がエミリアに飛びかかった。

「な、なにしてくれんのよ!あんたの汚い血を私に浴びせてくれちゃって……覚悟はできてんでしょうね?」
「はぁっ……はぁっ……」
「ごめんなさいエミリア様、でしょ?そう言えば許してあげるわ。早く言いなさい。」
「……今更謝って許してもらったところで……拷問が終わるわけじゃないんでしょ……」
「……へぇそう。拷問が終わらないなら謝る価値ないっていうんだ。ずいぶん態度がでかいじゃない……!」
「な、何を……ひゃあっ!!!」
リザの態度に業を煮やしたエミリアは、右手でリザの左の乳房を強い力で握りしめた。

「痛あ゛っ……!!ぐああああぁっ……!」
「BかCってところね。フフフ…こっちには恵まれなかったようねッ!」
さらに乳房を強く握りしめるエミリア。とても常人では我慢できない、刺すような痛みがリザの胸を貫いた。
「ぎぁっ……!そ、そこは……やめて……!」
「なにセクシーな声出してんのよ。そんな声出してる暇があったら、早く謝りなさいっ!」
「ひあああっ!」
エミリアは握りしめていた右手を握りしめ、掴んでいた左乳房へ容赦なく叩き込んだ。
「急所だから痛いでしょ?私に血をぶちまけて謝らない罰よッ!クソリザッ!」
「い、痛いっ!あぁっ!や、やめて!やめてえっ!謝るからぁっ!」
乳房への強い衝撃に耐えられず、リザはエミリアを静止させた。

230: 名無しさん :2017/04/01(土) 11:55:21 ID:???
「あ、謝りますっ……ごめんなさいエミリア様……!」
「なっさけないわね。最初からそう言っておけば大事なおっぱいも無事だったのに……」
リザが自分の左胸に目をやると、やはりというべきか、白い肌だったはずの場所が真っ赤に腫れていた。
「うぅ……」
「その調子でアウィナイトの奴らの居所も吐きなさいよ。男の死骸はまとめてあんたの前に積み上げてあげるわ。そうすればいつも仲間と一緒で寂しくないわよね。」
ここで1人は寂しいでしょ?と付け足してケラケラと笑うエミリア。その様子を見て、ついにリザの中の何かが壊れた。
「………………のよ。」
「え?何?小さい声でブツブツしゃべってないで、言いたいことがあるならちゃんと言いなさい。」

「私たちが……海で静かに暮らしていただけの私たちが、どうしてそんなに虐げられなきゃいけないのよッッッ!!!!!!」

館中に響き渡るようなリザの大声に、エミリアは驚きの表情を浮かべた。
「どこに逃げても……!誰を信用しても結局捕まって殺されて……!私たちはどこの国にも属さず、海の側で静かに暮らしていただけなのに……!」
「い、いや。ここでそんな深い話ししてもしょうがないじゃない。少し落ち着きなさいよ……!」
「黙れぇっ!あんただって私たちを何人も殺したんでしょっ!?生まれつき虚弱体質が多くて、戦争をしないから武器の使い方も魔法の使い方もわからない。平和主義で何をされても絶対に報復はしないと決めてるアウィナイトのみんなをっ!あんたはたくさん殺したんでしょおおおおおおっ!!!!!」
「う……!」

図らずも図星だった。サキは秘密裏にアウィナイトの捕獲任務を担当することが多かった。リザの言う通り、怯えるだけの無力なアウィナイトの民をたくさん殺したのだ。

「ふ、ふん……たくさん殺したから何よ?あんたらはそういう人種なんだから、しょうがないでしょ?」
「そんなの……そんなの、酷すぎる……!」
「今更アウィナイトが人権主張したところで遅いのよ。あんたらはそういう星の元に生まれてきたの。そしてその状況を王下十輝星になって変えようとしたアンタも、ここで邪術師のおもちゃにされてバッドエンド。ククク……そろそろ現実を受け入れなさいよ……」
リザの激しい剣幕を受けた焦りからか、サキは口を滑らせてしまった。

(引っかかった。やっぱり……さっきエミリアが言った通りだ。)

「あなた……誰なの?」
「え?私はライラ様に操られているエミリアよ。さっきとは口調が違うだけで、ね。」
「……邪術師のおもちゃにされて終わりって言ったわよね。どうしてライラ様って言わなかったの?」
「あ……!」
「どうして私が、王下十輝星になってアウィナイトのみんなを助けようとしていることを知っているの?」
「ぐっ……!」
「あなたは誰?邪術師の仲間?それとも……ぐあっ!!!」
突然頭に強い衝撃を受け、リザはあっけなく意識を失った。

「まったく……フルパワーでぶん殴っちゃったわ。ま、魂縛領域があるから死なないし大丈夫でしょ……」
正体がバレるのを恐れたサキ。だがこの時、魂縛領域の核はドロシーによって破壊されていた……

  • 最終更新:2018-01-27 02:26:40

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