14.03.有坂真凛

164: 名無しさん :2017/03/19(日) 10:47:43 ID:???
[リザ] EN:1000/1000 MP:210/250 BS:-  死亡回数:15

「リザちゃん…本当に、もう大丈夫…?」
「ええ、問題ないわ……もう、動ける」

…エミリアの回復魔法によって、身体のダメージは完全に回復していた。
だが、禁呪クラスの威力の魔法を受けて何度も死を体験したことによる精神的ダメージは計り知れない。
電撃の後遺症か、それとも別の原因による物か。リザは身体の震えを押さえ、エミリアと共に森の奥へと進んでいく。

「…それならいいけど…何かあったら、いつでも言ってね。…それにしても、気持ち悪い森だなぁ」
…頭上は背の高い樹や縦横に張り巡らされた蔦に覆われ、太陽の光も届かない。
人間にそっくりな形の樹木や、顔のような花、背中に大きな目の模様を持った虫などが、二人の周囲で無数に蠢いて…

「…どうしたの?リザちゃん」
「誰かに……見られてる、ような」
…二人の周囲に人の姿はないはずなのに、なぜか無数の視線に晒されているような不気味さを感じていた。

「みえ」「下着も黒とかw」「俺は評価する」「黒ストがイイ感じに破けて来たな」
「魔法っ子のロンスカの中も見たいです」「僕もみたいです」「僕ももみたいです」
視聴者数:4,385

…サキがセッティングしたこの「動画実況」も、実を言えば邪術による結界の一種である。
視聴者数が増えれば増える程、結界内にいる魔物は力を増していく。

(視聴者もじわじわ増えてきてるけど、もうひと盛り上がり欲しい所ね…
エミリアのアホに、さっきの『お仕置き』しなきゃだし)
(ふふふ……そうね。魔法使いに対抗するには…魔物に改造した『元・魔法少女』なんてどう?)

165: 名無しさん :2017/03/19(日) 11:06:37 ID:???
「…待って、エミリア…あれは」
「……新手の魔物かしら。空飛ぶ人魚…いえ、ウミヘビ…?」
リザ達の前に現れたのは、三叉槍を手にした青い髪の少女。…だが、腕や背中には魚の様なヒレが生え、蛇のように長い。
そして…エミリアは、その顔に見覚えがあった。
と言っても面識があったわけではなく、ガラドにいた頃に何度かテレビで見かけた程度だが。
「あれは…アイドルの、有坂真凛…?……でも、どうしてこんな所に…」

エミリアは知らない。…彼女が魔法少女王国ルミナスのスパイであった事を。
リザは知らない。有坂真凛は一度は殺されたが王に無理やり甦らされ、この森へと飛ばされた事。
その後、ライラに囚われた彼女が魔物へと改造された事を。

「…私の歌……聴かせて、あげる……」

そして、もう一人……今も彼女を探している、魔法少女がいる事を。
…その魔法少女が今まさに、この森に入ろうとしている事を…

(あの森……結界のヒビから、ほんの少しだけど……真凛さんの気配が)
彼女の名は市松水鳥…魔法少女アクア・ウィング。

魔法王国ルミナスでの修業時代、水鳥は真凛から水の魔法を教わっていた…いわゆる師弟関係に当たり、
水鳥は真凛の事を実の姉・鏡花と同じくらい慕っていた。

「な、なんかいかにも魔物とか、いっぱいいそう…やっぱりカリンちゃんやフウコちゃんに付いて来てもらえばよかったかな…」
入り口から漂う不気味な雰囲気に気圧される水鳥。
だが真凛の無事を一刻も早く確かめたい気持ちが勝り、意を決して森の中へと歩を進めていく……

166: 名無しさん :2017/03/19(日) 17:21:22 ID:???
「う、歌……?まさか君の笑顔!?ここで歌ってくれるの!?」
「……なにそれ?」
「えー!リザちゃん知らないの!?真凛ちゃんのデビュー曲だよ!君の笑顔~♪それがわたしの心を動かしてる~♪っていう歌!女の子ならみんな知ってる超超大ヒット曲だよ!」
「……ごめん。わたし音楽はクラシックしか聞かないから、アイドルの歌とかそういうの、よくわからない……」
「く、クラシック……リザちゃん渋いなぁ……」

「あなたたち……とても可愛いわね。あの子たちもきっと喜ぶわ……ンフフフ……!」
「う……ま、真凛ちゃん……?もしかして……」
「……もしかしなくても操られてるでしょ。気をつけて、エミリア。」
2人をねめつけるような怪しい視線で見つめた後、真凛は大きく息を吸った。

「さぁ出ておいで~♪森の仲間たち~♪お昼ご飯はまだでしょう~♪かわいいかわいいお昼ご飯♪ここにいるわよ~♪」

「わー!ディ◯ニーの世界みたい!真凛ちゃんの声も相変わらずかわいいなぁ……なんかウキウキしてきた!」
「馬鹿……し、下からなにか来るわよ!」
「え!?あっ、やっ!?きゃあああっ!」
リザとエミリアのいた地面から大量に生えてきたもの……それはぬらぬらと光る紫色で、太さは人間の腕ほどのステレオタイプな触手だった。
リザは跳躍して回避したものの、エミリアは体を締め付けられてしまう。
「エミリアッ!!」
「ぐうううッ……あぁッ……!」

触手キターーー!
魔法使いちゃん拘束キターーー!
焦るんじゃない 俺は魔法っ娘のパンツが見たいだけなんだ
金髪ちゃんの服破れたとこ絶対領域できててエロいね
触手になりてえ
服は溶かされるんです?
やめろ服は溶かすな ただ締め上げるだけでいいんだ
↑いや服は解けないとダメだろ
↑は?着衣で苦しむからこそエロいんだろうが
おいやめろ、ここでバトルすんな
視聴者数:6542

「フフフ……男ってやっぱり触手が好きね。視聴者数どんどん上がってるわよライライ。」
「真凛ちゃんは王様がくれた子なんだけど、なんかここに来る前に快楽責めされたみたいでね……私が捕まえる前に触手たちととっても仲良くなってて、いっつもエッチなことばっかりしてるのよ。」
「あの子って元アイドルでしょ?そんな姿を今のファンが見たらどう思うのかしらね~?」
「それよりどうするクッシー?視聴者数増やしてもっと結界を強くしたいんだけど……」
「そうねぇ。まぁコメント見れば視聴者が何を望んでいるかわかるでしょ……クックック…」

167: 名無しさん :2017/03/20(月) 00:47:22 ID:???
「エミリア!今助ける!」
「ルーラララ♪この子たちのー♪邪魔はさせないわー♪」
捕まったエミリアを助けようとするリザだが、そこに真凛が立ちはだかる。

「ルミナスの魔法少女くらいすぐに倒す……!」
「私はー♪もう魔法少女を♪越ーえーたーのー♪」
「くっ!?」
真凛は元々、数多くいる魔法少女の中からスパイ任務に選ばれる程度には優秀であった。そこに邪術の改造も加わり、リザの足止め程度なら造作もない力を手に入れていた。

リザと真凛が戦っている間、当然触手に締め付けられたエミリアはそのままになる。

「くぅ……!あぅ…!」
触手によって腕は羽交い締めにされ、足はひとまとめに巻きつけられたエミリア。徐々に締め付ける力が強くなっていき、思わず声が漏れる。

(は、反撃しないと…!)
触手に攻撃し、拘束を解こうとするエミリアだが……
「んやぁあああああああ!?」
(ま、魔力が吸い取られて……!?)

邪術師の触手には魔力を吸収するには魔力を吸収する力があり、それはドロシーが敗北した一因でもある。そして、かつて魔喰虫によって魔力を吸いつくされた真凛が操る故か、その力はさらに強くなっていた。

「あ……うぅ……ぐ!」
(魔力がなくなる前に、なんとか引き剝がさないと…!)
吸収され尽くす前に魔法を発動させようとするエミリアだが……

(おっと、やらせないわよ。魔力切れまで大人しくしてなさい)
「あ……」
当然の如くサキの刻印が発動し、エミリアは虚ろな瞳で触手にされるがままとなる。


うぉおおおおおお!!
レイプ目いいっすねぇ!
いや、レイプ目もいいけどもうちょっと抵抗頑張れよ(笑)
ロングスカートの身持ち堅そうな娘があられもない姿を晒すと思うと……うっ
エロはもう少し締め付けてからにして欲しいな
↑うむ、甚振り趣向もエロ趣向も両方楽しめるようにして欲しい
視聴者数:7863

(ふふふ……順調順調。エミリアの魔力が切れたら、本格的に『お仕置き』タイム突入ね)
(あら?ねぇクッシー、結界が弱まった一瞬で、別の子が入ってきたよ?まだ小さいけど、多分魔法少女)
(へぇ……まぁロリコン枠の追加ってのも面白いんじゃない?)
(だよね!よーし、リザちゃんの相手には力不足で使う予定なかった魔物が余ってるから、あの子にも差し向けちゃおう!)

168: 名無しさん :2017/03/20(月) 15:25:22 ID:Wi0VlSOI
「アクアエッジ・テンタクル!」
真凛が魔法を唱えると、触手のような形をした水流が物凄い勢いでリザへと襲いかかる。
「秘術・水禍斬滅!」
水流に向かって走りつつナイフに魔力を流し込むリザ。強化されたナイフを水流に向かって振り抜くと、まるで包丁を入れたかのようにパックリと割れて勢いを失った。
「魔法少女風情が……私に勝てると思うな……!」
「やだぁ~こわ~い。さすが王下十輝星ね……ならわたしも本気でいくわよ!」

「あ……ぁ……」
隷属の刻印によりレイプ目のまま魔力を吸い取られていくエミリア。締め付けているわけではないので痛みはないが、魔力と同時にエミリアの体力は奪われていった。
(そろそろ意識が戻っても大丈夫そうね……解!)
「ん……んぅ……?わたし……気を失ってたの……」
「エミリアッ!!必ず助けるから、もう少し我慢して!」
(あ……リザちゃんが戦ってる……!わたしも早く助けてあげなきゃ……!)
とはいえ自分は触手にがんじがらめ。さらにどういうわけか、かなり余裕があったはずの魔力がほとんど残っていない。
(ま、まさか、気を失ってるうちに……全部吸い取られちゃったの……!?そんなぁ……!)

[エミリア] EN:1000/1000 MP:48/20000 BS:-  死亡回数:0

169: 名無しさん :2017/03/20(月) 16:14:31 ID:???
「さあ触手ちゃ~ん♪今日のご飯は青髪ロングコートの女の子よぉ~♪味わってお食べなさ~い♪」
エミリアが触手に指示を出すと、ひときわ大きい丸太のような触手がエミリアを見下ろしてきた。
その先端には口のようだが歯はない空洞が開いており、だらだらと唾液を流してエミリアに近づいていく。
「い、いやあああぁっ!!リザちゃん、リザちゃああああぁぁぁぁんッ!」
「エミリアッ!くそっ!」
リザ側はもう少しで真凛にトドメをさせるところだったが、助けを求めるエミリアを放って置くわけにはいかない。
すかさずテレポートでエミリアの側に移動し、太い触手を切り落とそうとするが……
「ああああッ!」
太い触手はワープしたばかりのリザに向かって素早く体当たりをし、何もさせないまま吹き飛ばしてしまった。
「ぐうっ……!ぁ……」
「リ、リザちゃあああん!!」
いつも通りの運の無さにより、リザは後頭部を木に激突させて動かなくなった。
「ルーラララ~♪放っておけばわたしにトドメをさせたのにね~♪さあ触手ちゃん!食べていいわよ~♪」
「ひっ!やめてええっ!いやあああぁっ!」
ガバァッ!!!
真凛の声を聞いた触手は、勢いよくエミリアの頭を口の中に入れた。

グチュグチュ……グモッチュ……ネチャクチャ……
「い、いやあああぁっ!!は……離してっ!ここから出してえええ!!」
グチュネチュモチュゲチュ……グチャグチャ……
「いや、やぁん……うあぁ……!ちょ、待……や……やめてぇ……」
グチュグチュ……モチュ……グチャッ!
「あ、あ、あぁあぁ……!うぁ……お、お願い……もう……離してぇ……」
グチョグチョグチョグチョグッチョグッチョグッチョグッチョ……
「ぅ………ぁ………」

頭だけ取り込んだ状態で、触手はエミリアの体力を吸い取っていく。最初こそ口の中に取り込まれていない腕や足をバタつかせて必死に抵抗したものの、触手の生命吸収能力は凄まじく、時すでに遅し。
口内で顔から体力を吸収され続けたエミリアは、抵抗らしい抵抗もできず次第に動かなくなっていった。

体力吸収やべえええ!
最初はバタバタしてたのに、今は動かなくなっちゃったね
↑この流れ大好き
え、まさかこのまま丸呑み?
いやここの主がそんな簡単に終わらせるわけがない
エミリアちゃんぜったい着痩せするタイプだぜ!俺にはわかる
俺も美少女の体力吸い取りたい
エミリアちゃんのパンツが見えそうで見えない……
この流れでアレだけど金髪の子が可愛すぎて気になって気になってしょうがない
視聴者数:8421


[エミリア] EN:52/1000 MP:48/20000 BS:-  死亡回数:0


「エミリアアァッ!くそっ!今すぐエミリアを離しなさい!」
「そんなこと言われて話すわけないでしょ~♪サウザンドテンタクルッ!」
なんとか立ち上がったリザに真凛の放った魔法触手が襲いかかる。その数は千本。ふらついている敵に対する圧倒的な数の暴力により、真凛は勝利を確信した……が。
「……千刃乱舞ッ!!!」
素早く反応したリザは、素晴らしい反射神経と斬撃により全て切り落とすことに成功した。
「なっ!?この術をナイフ一本で……!?そ、そそそんな……」
「……あなたは私を怒らせた。エミリアを今すぐ解放しないなら……この世に生まれたことを後悔させてあげる……!」

  • 最終更新:2018-01-27 01:59:18

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード