13.04.サキとリザ

127: 名無しさん :2017/03/06(月) 01:20:39 ID:???
「…ということなので、少々戦力が不足しておりますので、柳原舞をこちらに回していただけませんでしょうか?」
「ふん、元々闘奴にするつもりだったんだ。王下十輝星が有効活用してくれるというなら断る理由もない」
「ありがとうございます、教授」
「ああ、一応チョーカーやジェットブラックアーマーに関しては資料に纏めてあるから、適当にコピーでも取って持っていってくれ」
「わかりました」
(自分の自由にできるように操ってる便利な人形をみすみす捨てるなんて…技術者ってのはほんとワケ分かんないしキモいわね)

教授の手助けも兼任しているサキは、教授がそこそこ使える駒を闘奴にして使い潰そうとしていることを知っていた。そこを引き抜こうという算段だったが、あっさり上手くいったようである。

「スーツの戦闘データの送信、あと、王様からの命令の片手間でもいいからアルガスの動きも見張っといてくれよ」
「わ、わかりました」
(こんのクソもやしがぁあ!!あれこれといいように使いやがって!)

イライラしながら教授の研究室から退出し、舞と顔合わせをする。

「ありがとうございますサキ様!このご恩は忘れません!」
危うく闘奴にされかけたところを救われ、舞はサキに靴を舐める勢いで感謝していた。

「いえいえ、私としても、貴女程の人が使い潰されるのは本意ではありませんから…」
(絶対に裏切らないし言うことを聞くチョーカーねぇ…これは面白いわね)

舞に気づかれないように嗜虐的な笑みを浮かべるサキ。
おそらく舞はサキの直属の部下として動くことになるだろう。ちょっと趣味に走ってこの女を甚振っても、誰も分からないし舞本人ですら文句を言わない。
これは良い拾い物をしたやもしれぬ。

(まぁ、あの教授の手助けなんてしてるんだから、このくらいの役得はあってしかるべきよね)

128: 名無しさん :2017/03/06(月) 01:36:34 ID:???
そして、地下牢では…
「か……身体…あつ、い……助け、て…リザ、ちゃん…」
ノワールに魔力を吸引され、膨大な量の快楽媚毒を注ぎ込まれたエミリアが、未だにその後遺症に苦しんでいた。
そこに現れたのは……王下十輝星『リゲル』のサキ。
王や教授の指令を受けて働きつつ、今はとある事情から同じ十輝星のリザに深い憎しみを抱いていた。
「くっくっく……残念だったわね。リザじゃなくて」

「ひっ!?…だ、誰、ですか…!」
その表情に浮かぶ邪悪さを一目で感じ取り、脅えるエミリア。
だが魔封じの鎖で拘束されているため、逃げる事も抵抗する事もかなわない。
「安心しなさい。別に取って食おうなんて思ってないわ…ただ、私の手駒にしたいだけ。あの女を破滅させるための…ね」

「んっ、…ひう……く、あぁぁぁぁっ……!」
サキはエミリアの豊かな乳房を、ブラウスの上から鷲掴みにする。
ノワールによって発情させられた身体はその刺激に耐えきれず、たちまちのうちに絶頂に達した。
「…まずは『毒抜き』しないと使い物にならないわね。でも、この身体には色々と使い道があるの。
貴女には一生…いえ、死んだ後の魂さえも、私に『隷属』してもらうわ。クックック……」

135: 名無しさん :2017/03/08(水) 23:04:44 ID:???
「ぐうあぁっ……!うぎあああああッ!」
ヨハンの部屋では、リザの隷属の刻印を消す作業が終わりに差しかかっていた。
(リザ……鍛錬は怠ってないみたいだな。)
下着をつけたリザの上半身……無駄な肉が全くない引き締まった腹筋が、日々の修行の成果を物語っていた。
見た目は暗殺者らしからぬ可憐な美少女のリザだが、この鍛え上げられた体はちょっとやそっとでは壊れないだろう……
(でも、女性としての成長はまだまだ先みたいだな…ってだめだだめだ。そんなとこ見てちゃ……!)
まだ小さい膨らみを見て、ヨハンはそんなことを考えてしまっていた。

「うぅっ……これで終わり……?」
「お疲れ様。よく頑張ったね。隷属の刻印はきれいさっぱり消えてくれたよ。」
「はぁ、はぁ……ヨハン、ありがとう。うるさくして……ごめんなさい。」
「いいよそんなこと。……どこに行くの?」
せかせかと服を着て部屋を出ようとするリザ。なにか急いでいる様子らしい。
「エミリアの様子を見てくる……あの子、ノワールに変なことされたままだから心配なの……」



「や、やめてっ!あ、あんっ!やっ……!ひゃあああんっ!」
リザが部屋を出る頃、地下牢ではエミリアがサキに「毒抜き」をさせられていた。
(少し触りなから解呪してるだけなのにさっきからあんあんうるさいわね……!どうせならもっといじめてやるわ。指をこうして巧みに動かしてッ……!)
「あぁっ!?きゃぅんっ!!んうっ!くうぅ、あっ、あんっ!ら、ら、らめぇッ!!!ひあっ、あ、んうあっいやあぁあぁぁあぁんっ!」
全身性感帯になっているエミリアの体を、サキは指でねっとりと摩りあげたりスリスリと擦り付けたりして、エミリアの反応を楽しんでいた。
「ああああッ!んぅ、あっ、や、ひゃあああああああああああんっっ!!」
一際高い声でエミリアが絶叫すると、股間からは透明な液体が、乳房からは白い液体が勢いよく吹き出した。
(くくく……またイったわねこの淫乱メス豚女……しかも射乳までしちゃって……!隠しカメラで全部ばっちり撮られてるとも知らずにね……!)
撮っている理由は特にない。サキはただ自分が虐めているシーンを後から見返すのが好きなだけなのだ。
身体中から汗を流しつつ長い青髪を振り乱しながら快楽に打ち震えるエミリアの姿に、ドSのサキは溢れる興奮を抑えられなかった。

「あぅ……はあぁ……」
「ようやく大人しくなったわね……じゃ、あんたは私の奴隷になってもらうわ……!」
喘ぎ疲れてぐったりしているエミリアの胸に、サキは邪術のルーン文字をサラサラと書いていく……
「ククク…隷属の刻印、完了……!これであんたは私の奴隷ね……!」
「う……ど、奴隷……?」
「そうよ……でも今起こったことはすべてあんたの記憶から消すわ。私があんたに変なことしたって誰かにチクられないようにね……」
「ぐっ!ああああッ…!!」
エミリアの頭を鷲掴みにし、そのまま邪術の力を送り込むサキ。
頭の中を強引に掻き回されたエミリアは、その場で意識を失った。

139: 名無しさん :2017/03/09(木) 15:26:59 ID:???
「あ、り、リザ様!!脱獄者の捜索にご協力をお願いします!」
「……私は今忙しいっ!緊急ならアトラたちに頼んでッ!!!」
「えっ、そ、そんなぁ……!」
声をかけてくる衛兵たちに脇目も振らず、リザは地下牢へと走っていた。
(脱獄者なんてどうでもいい……今はエミリアが優先……!)

(よおし……これでこの淫乱メス豚女はいつでも操れるようになったわ。こいつを使って、あの憎っくきクソリザを【自主規制】……ん?)
タッタッタッタッ……
音のない地下牢では足音がよく響く。どうやらこの場所に向かって何者かが走って来ているようだった。
(ま、予想はついてるけどね……早く離れないと……!)



「エミリアッ……!し、しっかりしてっ……!」
「ぁう……リ……リザ……ちゃん……?」
リザが地下牢に駆けつけたとき、エミリアは身体中汗まみれでぐったりしていた。
周りには独特の臭いを放つ液体と米の研ぎ汁のような液体が飛び散っており、むせ返るような匂いが充満している。
「んうぅっ……!」
「に、匂い……ヒドイよね……ごめんね、リザちゃん……」
「エミリアッ……!ごめんなさい……王様にエミリアを紹介して、ここから出してもらうはずだったのに……こんな……!」
「う、ううん……リザちゃんは何も悪くない……リザちゃんは悪くないから……謝らないで……」
自分の体が汚れるのも構わず、リザはエミリアをゆっくりと持ち上げた。
(とりあえず……地下室の浴場でエミリアを綺麗にしてあげなきゃ……!)

唯や瑠奈も来たことがある、イータブリックスの地下大浴場。
自身は服を着たまま、リザはぐったりしているエミリアの体を洗っていた。
「リ、リザちゃん……さっきも今も、こうやってわたしを助けてくれてありがとう。」
「……感謝なんかしなくてもいい。私が勝手にやってることだから……」
「いつもそう言うよね……ねえ、リザちゃんにずっと思ってたこと、今言ってもいいかな?」
「私にずっと思ってたこと?……別にいいけど、なに……?」
「……リザちゃんは、本心でトーメント王国に仕えてるわけじゃないんだよね?」
「……!」
無表情なリザの顔に、少しだけ焦りの感情が浮かんだ。

「わたし知ってるよ。捕虜のご飯は本当はすごく不味くて量も少ないものなのに、リザちゃんがいつも美味しいものをたくさん持ってきてくれること。」
「…………」
「リザちゃんは他にも本とかあったかい毛布を持ってきてくれるけど、それもやっちゃダメなことなんだよね?……アイナちゃんから聞いたんだ。」
「ア、アイナが?」
「うん。アイナちゃん、たまーーーにお菓子を持ってきてくれるの。私の好きなハバネロチョコとか、からし入りクッキーとか、ね……」
(アイナ……エミリアのこと忘れてなかったんだ……)

「リザちゃんは……優しすぎるよ。わたし、トーメント王国は大嫌い。でも……リザちゃんのことは嫌いになれないよ。」
「……エミリア、何が言いたいの?」
「だ、だから……!どうしてリザちゃんみたいな優しい女の子が、あの王下十輝星なのかなって思ったの。……リザちゃんが十輝星になった理由……わたしなんかには教えたくないかな……?」
神妙な顔で問うエミリア。だがリザの表情はいつもの無表情に戻っていた。

「……確かに、私の目的は別にあるけど、他の十輝星にもそういう人はいる……なんにせよ、エミリアには関係ないわ。」
「……そ、そうだよね……でもねリザちゃん。自分を捕まえたリザちゃんにこんなこと言うのも変だけど、わたしはリザちゃんの力になりたい。……リザちゃんのこと、友達として好きだから。」
「……おかしいよ。こんなとこに押し込んだ私のことなんて、思いっきり憎んでもいいのに……」
「今日だって、リザちゃんは私を牢屋から出してくれようとしたでしょ?……わたしね、いつかリザちゃんが私をガラドに返してくれる日を、こっそり待ってるんだ。」
「……そうやって勝手に期待されても……困る。」
「フフフ……帰れたらアイナちゃんも呼んで、またみんなでお菓子パーティーしたいなぁ……!」

(エミリアは……優しすぎるのかな。それとも……ただのバカ……?)
自分を牢屋に押し込んだ自分とお菓子パーティーをしたいというエミリアの気持ちが、リザにはどうしても理解できなかった。


  • 最終更新:2018-01-21 23:16:17

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