02.03.第三試合

144: 名無しさん :2016/11/26(土) 00:39:48 ID:OPY4pyYc
「う~ん!この蛞蝓を見た時の恐怖に染まった絶望的な表情!そしてなすすべもなく体を犯されて咽び泣く声!わたしのコレクションの中でも自慢の作品だ…!」

唯が床についたころ、王の自慢の80インチTVには操られる前の瑠奈が蛞蝓に犯される映像が大写しになっていた。
王はその映像を見ながらバーボンを片手に煙を燻らせてリラックスしている。

「美少女の恐怖に歪んだ顔を蛞蝓が這う様子は何度見てもたまらん…!ルナは本当にいい顔をするな…このシーンはGIF画像でも作ってみるか!」

王がパソコンを立ち上げたところで、水色と白のストライプパジャマを着た瑠奈が王の寝室に入ってきた。

「あら王様、またわたしの蛞蝓責めを見て興奮しているの?そうやって何度も見られるのは恥ずかしいわ…///」

瑠奈はわざとらしく手を顔に当てて恥ずかしいそぶりを見せる。王はそんな瑠奈の可愛らしいしぐさには目もくれずブラインドタッチを続けていた。

「ねえ王様、唯はどうして私をここから解放させようとしているの?私はこの生活が気に入っているのに。正直迷惑だわ…」

「安心しろ。唯に勝たせる気は毛頭ない。3試合目はとっておきのヤツを用意した。いくらあのチートワンピースを着ていたとしても無駄だからな。」

「そうなのね。そして唯は闘奴に落ちてあの桜子とかいう女と同じように…!もう、王様ってひどーい!」

「こんなに質のいい女を手放すわけないだろう。さあ、いつものお楽しみの時間だ。今日はシンプルに鞭を打たれて苦しむ顔を見せてもらおうか…グヘヘへ…!」

「あら、今日はそんなソフトでいいのね?物足りないけどまあいいわ。早くやって?」

瑠奈は軽くそう言うと上着を脱いでグラビアモデルのように床に横たわった。身も心も完全に王の支配下にある瑠奈は、毎晩こうして王の「プレイ」に嬉々として身を預けているのだ。
王は鞭をヒュンと鳴らし、少女の美しく白い肌に鋭い一撃を加える!

ピシィンッ!パシィン!
「ひゃあッ!あぁんっ!」

「相変わらずいい声で鳴くな…次はここだ!」

王は瑠奈の大きな胸に狙いを絞り、右胸と左胸にそれぞれ鞭を打ち付けた。

パシィンッッッ!ピシィンッ!
「きゃああぁぁっ!いったぁいッ!やめてえええ!」

「的が大きいから綺麗に決まるな。下着も外せ。今日はその形のいい大きな胸を傷だらけにしてやる…!」

瑠奈は先ほどまでの軽い様子とは想像もつかない大きな声を上げて苦しんでいる。その様子は演技というわけではなく、本当に苦しんでいるのだ。
この時間は本気で苦しむ自分の姿を王に見せる時間…瑠奈にとってこれはいわば演劇のようなものなのであった。

瑠奈は下着を外し一糸まとわぬ姿で立ち上がると、目に涙を溜めながら前屈みで胸を寄せるポーズをとった。

「いいぞ…お前は本当にいい顔をする。もっと苦しませてやるからな…!」

パシィンッ!ピシィッ!パァンっ!パパパァンッ!
「痛っ!きゃひぃんっ!やあぁんっ!いやあぁッ!…や、だぁ…!」

ピシピシパシパシィンッ!!!
「いやぁぁぁああああぁぁあああッ!」

瑠奈の胸が真っ赤になるまで、王の部屋には鞭を打ち付ける音と瑠奈の苦しむ声だけが響いていた…

145: 名無しさん :2016/11/26(土) 17:25:05 ID:???
「あうっ…ひっく…王、様……もう、許してぇ……これ以上されたら、瑠奈、壊れちゃうぅ……」
全身を乗馬鞭でズタズタに傷つけられ、大粒の涙をこぼしながら哀願する瑠奈。
だがその言葉とは裏腹に、ひくひくと物欲しげに蠢く股間からは愛液があふれ出し、寝室の緋絨毯に大きな染みを作っていた。

「ククク、そうだな…このぐらいにしておこう。やりすぎると明日の試合に差し支える」
「……えっ…王、様…?」
突然責めを中断されて戸惑う瑠奈。
王は血まみれの乗馬鞭を投げ捨て、黒いビロード地のドレスを瑠奈の身体に掛ける。

「…そいつは私の『とっておき』だ…明日はそれを着て、親友の唯ちゃんに引導を渡してやるといい。と言っても…」
まるで闇そのものを糸に紡いで織り上げたかのような漆黒のロングドレスが、一人でに動き出して瑠奈の体を覆っていく。

「あぐっ!!…ひ、いぎ、あ、や、いぎゃぁあ"あ"あ"あ"あ"あ!!!」
「そのドレス…『ノワール』を着ている限り…キミ自身は眠っていようが、死んでようが、必ず勝てる」
そしてドレスから染み出した真っ黒い『闇』が、まるで瑠奈の血肉を喰らうかのように、傷口から入り込んでいく!

「いひ、い"だい"いい"い"!!!らめ、わら、ひ、ひん、じゃうう!!王、様、だす、げ、あぁぁ、あ"あ"あ、ぁあ……!!」
「だから安心して、その身を『依代』として捧げたまえ。クックック…」

146: 名無しさん :2016/11/26(土) 17:37:25 ID:???
「赤コーナーー! 可憐な容姿に凶悪魔法!そして巨人をもねじ伏せる鬼の関節技!!
可憐な死神がスタジアムに嵐を起こす!今日も勝って3連勝なるか、『殺戮妖精』篠原 唯ーー!」

<キターー!まってましたー!>
<今日は妖精スタイルだーー!!>
<唯ちゃんかわいいよーーー!!!>
<こっちむいてー!!つーか結婚してー!!>

(…悪魔…鬼……死神………殺戮妖精………なんでもいい…)
(なんて言われようと……必ず勝って、瑠奈を助け出す……私にはもう、それしか……)

「妖精の服」に身を包み、試合場の中央に進み出る唯。
悲壮な覚悟を込めたその瞳は、氷のように冷たく…表情からは、およそ感情というものが一切感じられなかった。
……『対戦相手』が試合場に現れるまでは。


「…嘘、でしょ……瑠奈……!!…」

147: 名無しさん :2016/11/26(土) 21:07:28 ID:???
「続きまして、青コーナー… 闇より生まれし最強の刺客!その出自、経歴は一切が謎!
漆黒のドレスがスタジアムに破壊と惨劇を呼ぶ!『滅びの黒衣』ノワール、本日が初参戦です!」

<相手も女の子だな!唯ちゃん負けるなー!>
<こっちの方がおっぱい大きいぞ!ノワールちゃんがんばれー!>

盛り上がりを見せる観衆。
一方で、VIP席で王と共に観戦する少年達は、ある疑問を抱いていた。

「あ、あれ瑠奈ちゃんじゃない?…あのおっぱいに黒ドレス…なかなかエロかわいいな!」
「(唯ちゃん大丈夫かな…)…でも王様、なんで「ノワール」なんて名乗ってんるんですか?」
「だよな、あんなダサダサなリングネームにしなくても、普通に本名で出ればいいのに!」

「ダサダサとは失礼な…それにリングネームじゃぁない。『ノワール』はドレスの名前だよ。
でもって、実際に戦うのも『ノワール』自身…瑠奈ちゃんはただの『入れ物』さ」

「え…ドレスが、戦う?どういう意味ですか?」
「そして、唯ちゃんの『服』の力は『ノワール』には通用しない…ま、見てればわかるよ。フフフフ…」

148: 名無しさん :2016/11/26(土) 21:25:16 ID:???
「瑠奈…どうして…まさか、あの王様に命令されてるの…!?」
唯は問いかけるが、返事はない。代わりに瑠奈の手が唯に向けられると、
黒いドレスの影が唯の足元に向かって伸びる。
影の中を、まるで水中を泳ぐ魚のように、何かが蠢いているが…

「…闇に……沈め…」
「こんなの、おかしいよ…私、瑠奈とは戦いたくない!」
…唯は瑠奈の姿に気を取られ、足元の異変に気付いていなかった。

「さあ、まもなく試合開始です! Let's RO───

……その時。突然、唯の周囲の時間が鈍化する。
「え、何これ…!?…足元に、影が…」
ずぶり、と唯の足が影の中に沈んでいく。
影の中から、真黒い手のようなものが、唯の足に伸びてくる。

「足が、影に沈んで…!」
ゆっくりと……じわじわと………

「動かない…逃げられ、ない…!……い、いや…来ないで…」
そして、少しずつ……だが確実に………闇が、忍び寄ってくる…!

───CK!!」

「…いやあぁぁぁああ!!」

149: 名無しさん :2016/11/27(日) 02:15:19 ID:???
唯は悲鳴をあげながら闇の世界に引きずり込まれた。
今まで見ていた格闘場の景色が消え、唯の視界には暗闇が広がっていく。唯は感じたことのない恐怖に身を震わせた。

(いやっ…暗くて周りがなにも見えない…一体どうなってるの…!)

「闇の力にひれ伏せ…」
唯の耳に突然瑠奈の声が響く。唯ははっとして周囲を見渡すが、辺り一面闇の世界で瑠奈の姿は見当たらない。

「瑠奈!!!るなぁッ!!!どこにいるの!?返事をしてえッ!!!!るなあああああぁぁぁぁぁっ!」

唯は自分の置かれている状況が未だに理解できず、半狂乱で瑠奈の名を叫んだ。

「助けなど来ない…これから貴様はこの空間で、死を超える絶望を味わうのだ…!」

「瑠奈ッ…!わたしがわからないの!?唯だよ!!!ずっと一緒で仲良しだったのに忘れちゃったの!?早く思い出してよおぉっ!!」

唯が今にも泣きそうな声で訴えたその時──

ザクッ…!
ドスッ…!
「あがっ!…う、嘘でしょ…?剣が、刺さってる…?」

衝撃を感じてふと見ると、唯のお腹には黒い剣が2本深々と刺さっていた。が、血は出ていない上に痛みがない。

「いやっ…どうして痛くないの…?ぐううっ!…また!」

今度は両足に一本ずつ刺されている。こちらも痛みはない。唯は本能的に危険を感じて剣を抜こうとするが、まるで固い岩に挟まれているかのように黒い剣は微動だにしなかった。

「くうぅ…抜けない!!なんなのこれ…!」

「今から貴様にその10倍の痛みを与えてやろう…リバースペイン!」

瑠奈の声が響くと、唯の体からひとりでに剣が抜け落ちる。

「あれ、剣が落ち…あ、ア、あぁ、アあああ゛ぁあぁぁあぁぁあ゛ぁぁあ!!!ぎやああ゛ぁぁぁぁぁあぁああぁッッッ!!!!!!」

「気持ちいいか?もっと味あわせてやろう…リバースペイン!」

「うぎゃああああ゛あ゛ぁぁあぁああ!!!やめでええええ゛ぇぇえっ!ひんじゃうううううううううッ!ほ、ほんとにひぬううう゛うう゛うッ!!!ぎゃああ゛ああああぁぁあぁあああ゛う゛っ!」

剣が落ちた途端、唯の体に凄まじい熱と激痛が走りだした。普通の人間ではショック死するレベルの痛みを、唯は気絶することもできず苦しみ続ける…!

「があああ゛゛ッ!!いだい゛いだい゛よおおおお゛おおおお゛!!!だれがだすけてええ゛ええええ゛えええええええッ!おねがいだがらだすけてええ゛ええ゛えぇええ゛ぇええ゛ええぇぇ!」

すでに唯の思考は崩壊し、普段の可愛らしい声からは想像もつかない野獣のような悲鳴を上げていた…



「うぎゃああああ゛あ゛ぁぁあぁああ!!!やめでええええ゛ぇぇえっ!ひんじゃうううううううううッ!ほ、ほんとにひぬううう゛うう゛うッ!!!ぎゃああ゛ああああぁぁあぁあああ゛う゛っ!」

「の、ノワール選手の魔法が唯選手にかかっているようです…!解説さん、唯選手の、この状態は…?」
「わ…わかりません…」

「があああ゛゛ッ!!いだい゛いだい゛よおおおお゛おおおお゛!!!だれがだすけてええ゛ええええ゛えええええええッ!おねがいだがらだすけてええ゛ええ゛えぇええ゛ぇええ゛ええぇぇ!」


唯が囚われている世界は第三者からは見えず、観客から唯は何もない場所で獣のような悲鳴を上げているように見えていた。

<ノワールの魔法か?唯ちゃん、何もないところでジタバタしてるぞ…血も出てないのに…>
<か、完全に目がイっちまってる…!あんな美少女があんな顔であんな声をあげるなんて…!>
<ノワール…恐ろしい子!>
<唯ちゃーーーーん!!!負けるなああああああっ!>

観客たちのざわめきも、痛みで我を忘れている唯にはまったく聞こえていないのであった…

150: 名無しさん :2016/11/27(日) 12:38:14 ID:k.o3D9Oc
悲鳴が止み、唯は青ざめた表情で涎を垂らしながら格闘場に横たわっていた。
投げ出された手足はだらんと弛緩していて、股間からは湯気が上がっている。

「なんということでしょう…あの殺戮妖精、唯選手がレイプ目のまま手も足も出ません!このままノワール選手に嬲り倒されてしまうのかー!?」

「あのワンピを着ているときは本気モードのはずなんですがねえ…ノワール選手の凄まじい魔力が服の力を打ち消しているようですね。」

ノワールの魔法が解け、唯の視界には格闘場の景色が広がった。だがノワールの凄まじい魔法によるショックで、もはや立ち上がることすら叶わない状態である。

<唯ーーーー!!!負けるなーーー!!>
<唯ちゃんいいよその表情!こっち向いてーーー!!>
<ワンピ脱がしちまえノワールーーー!!>

観客たちの囃し立てる声で、唯は意識を取り戻す。カツカツという音の方を見ると、とどめを刺すつもりなのかヒールを鳴らしながら瑠奈がこちらに歩いてきていた。

「かはっ…ここまできたのに…!こんな負け方…いや…!瑠奈ぁ…!」

「ルナというのはこの体のことか?あいにく、宿主の意識は私が封じ込めている。いくら呼びかけても無駄だ。」

ノワールはそう言いながら、倒れている唯の体に覆い被さった。性交における正常位のような姿勢で唯を見下ろすノワール。

「いやぁっ…!やめて瑠奈…!いやだよぉ…!わたし瑠奈にだけは殺されたくないよぉ!」

「宿主は死んだというに。言葉がわからないやつには余の接吻でお仕置きをしてやろう。ありがたく思えよ…!」

「え…?んむぅっ!?んぐっ…!んううううっ!!」

<キャアアアアアァァアアアーーー!>
<うおおおおおおオォォォォオオ!!>

白いワンピースを着た可憐な美少女と、黒衣に包まれたミステリアスな美少女の接吻に、観客席は興奮の渦に包まれた。

「なんとノワール選手!唯選手に激しいキスを仕掛けましたーー!解説さん、これは唯選手の可愛らしさに心奪われてしまったのでしょうかね!?もう3分くらい続けてますよ!」

「北の地域に棲むサキュバスやインキュバスは、接吻で相手の精気を吸い取ります。この行為にも何か意図があるのかもしれません…!」

151: 名無しさん :2016/11/27(日) 21:45:07 ID:???
「おいおい、マジかよ篠原唯…そんな簡単に試合が終わったら、こっちの計画が台無しじゃないか…」

ボク…古垣彩芽は、篠原唯の試合をラジオ速報で聞きながら、闘技場の地下に潜入していた。
その目的は、闘奴になった春川桜子を救出する事である。
※アヤメカNo.13「ハイパーヘッドホン」外部のノイズを完全防音で首輪対策ばっちり!もちろんラジオや音楽も聞けるぞ!
ちなみにアヤメカNo.14「アヤメガネ・マークII」で周りの音を文字表示できるから、日常会話も問題なしだ!

ネット調べによると、地下闘技場の闘奴達は、昼間は地下牢に、男性闘士や魔物の類と一緒に収容されているらしい。
男性闘士のモチベーションを保ち、魔物にエサとして精気を与え、同時に女性闘士の脱走も防ぐ一石三鳥の方策…ひどい話だ。
でも、だからってなんでボクがこんな事を。これというのもあの時、あの道を通りがかったせいだ…

昨日、篠原唯とウーゴ・ケルデヴの試合が行われていた頃………

「俺らのアイドル唯ちゃんを傷つけやがって、タダじゃおかねえぞ!おら、こっちに来い!」
「事務所に連れ込んで、衛兵みんなでマワしてやろうぜ!へへへへへ」
「放してよっ!あの、篠原唯のせいで、桜子お姉ちゃんが…キャア!!」

(うわ、あんな小さい子を寄ってたかって…ぼ、ボクには関係ないぞ…)

「イヤぁぁあっ!!誰か…誰か助けてー!!!」
(だから嫌だってば。そういうのは『白銀の騎士』にでも頼んでくれよ…)


…結局その女の子を助けて、姉代わりの春川桜子まで助ける約束をしてしまった。
あの時、ヘッドホンが故障してたのかな……
はぁ。「謎のヘッドホン女、街中で乱闘」とかニュースになったらどうしよう。

………

…思った通り、人気カードの試合中だから警備も比較的手薄だったのはいいけど…
こういうのは、ボクなんかより『白銀の騎士』の仕事だろうに。
どこの誰だか知らないけど、あいつ最近サボってるな!
おかげで、ボクがこんなことするハメに…アヤメカNo.15!「アヤメ印のさいみんガス!」

「くさそう」(バタリ)
アヤメは牢屋の鍵を手に入れた!(テテーン)
…なんかこの警備兵、どっかで見たことあるような…まあいいか。
それより、春川桜子はどこにいるんだ…………?

152: 名無しさん :2016/11/27(日) 22:00:52 ID:???
「…く…っ……」「だ、誰ですか…?」「…もう…試合の、時間なの…?」
牢の中にいたのは春川桜子と、女性闘士がもう二人。
一人は、スタイルのいい金髪の女性。たぶん年は春川桜子と同じくらいか。…二人はかなり衰弱している。
もう一人は、長い黒髪をツインテールでまとめた、ボクと同い年くらいの少女…こちらは比較的元気そうだ。

情報によれば、脱走防止のために魔物と同じ部屋に入れられてるって聞いたけど…幸い、今はいないらしい。

「キミ達を助けに来たんだ…(二人はついでだけど)…今のうちに、ここから脱出しよう」
「まあ、そうなんですか!?ありがとうございます!」
(しーっ!声が大きい!)

<唯選手がレイプ目のまま手も足も出ません!このままノワール選手に嬲り倒されてしまうのかー!?>

(…あまり時間がないんだ。グズグズしてると上の試合も終わっちゃう…)
(ていうか、そんな元気があるなら他の二人を運ぶの手伝って…)

「貴女は私の命の恩人です! んんんっ……」
ツインテ女は、ボクの話をろくに聞こうともせず、いきなり抱き着いてきて…
…強引に、そしてかなりディープに唇を奪ってきた。

(何考えてるんだ、こんな時に…!…女同士、だぞ…しかも…ボクの…は、じ…)
(……あれ、体の力が……抜け、て……)

「んっ…む……本当に、助かりました。おかげで、久々に満腹になれそうですわ。
 こっちの二人の精気、もうほとんど空だったんですもの。ふふふ……」
ツインテ女の瞳が紅く変色し、頭から角が、背中からはコウモリ羽が生えてくる。
しまった……こいつ、まさ…か……!!

<北の地域に棲むサキュバスやインキュバスは、接吻で相手の精気を…>

153: 名無しさん :2016/11/28(月) 15:21:13 ID:???
サキュバスは倒れこむ彩芽に覆い被さり精気を吸い取りながら満面の笑みを浮かべている。
桜子ともう1人は今しがた精気を吸い取られたばかりで、動くこともできないのであった。

「く…そ…!化け物め…!」
「うううっ…!体が…動かない…!」

「この子、16か17くらいかしら。やっぱりあなたたちよりも若い子の方が美味しいわぁ。久しぶりのご馳走よぉ…」

ちゅっ…!んじゅるっ!ちゅぱ…れろぉ…!
「うむぐっ…はなせっ…んむうっ!やめ…むぐううっ!」

彩芽は必死に接吻から逃れようとするが、マウントポジションから逃れることはできず離しても離してもキスの嵐は止まない。
意識が混濁し、体が熱くなっていく。

「こんな美味しいご飯は絶対逃がさないわぁん…!骨までしゃぶり尽くしてア・ゲ・ル♪あぁあんむっ…!」

(むぐうっ!?…なんだ…?体が熱くなってぼうっとしてきた…まさか…ボクの体は…)

「ぶちゅううううううう…んぱあっ!はぁ…気づいてるかしら?あなたの突起はビンビンで、下のお口は決壊しかけてるのよぉ…♪もう、いやらしい子ねぇ…」

(そんな…こんなやつのキスでこんなに感じるなんて…僕は紛れもない変態女だったのか…?)

彩芽が女として絶望しているのをよそに、サキュバスはとどめとばかりに唇を尖らせた。

「一緒にイくわよ…!んむあぁんむっ!」

「んやぁっ!?らめえええええ!!!」

彩芽が自分でも驚くほどいやらしいエロゲボイスを出したその時、周囲に鈍い音が響いた。

ゴンッ!!!
「あがッッッ!!!」

「私が動かないと思って放置したのが間違いだ…魔物め!」

彩芽が恐る恐る目を開けると、角材を持った桜子がサキュバスを見下ろしていた。

「あがっ…が…」

「なんとかなったな…大丈夫かい?手を貸すよ。」

「あ…ありがとう…」

自分の力で立てない彩芽は桜子に支えられてよろよろと起き上がる。サキュバスを倒しても体の火照りは収まらず、桜子に触られた腕や腰ががジュクジュクと疼いた。

(うぅ…全身性感帯になってるみたいだ…なんでボクがこんな目に…)

154: 名無しさん :2016/11/29(火) 00:58:12 ID:homCrztU
地下牢を脱出した三人。彩芽は桜子の肩を借り、先頭を行く金髪の女闘士が途中の見張りを手早く片付けていくが…

(金髪の人…サラさん、って言ってたっけ。闘士やってるだけあって、この人も強いな…)
(胸囲の格差社会もハンパない。…いや、それは別に良いとして。)

「助けに来た相手に、逆に助けてもらうなんて…なんかカッコ悪いな。やっぱ『白銀の騎士』みたいに上手くはいかないや…」
「…!…そんな事……ないと、思うわ……」

(それにしても、予想外に時間を食った…地上は、篠原唯の試合は、どうなっただろう…)

──────────

(ちゅるっ……くちゅ……ちゅぷっ…!…)

瑠奈……ノワールは、たっぷり10分以上に渡って唯の口内を蹂躙し続けた。
ねっとりと唾液で糸を引かせながら、絡み合っていた二人の舌がゆっくりと離れていく。
ノワールが唯の腰に回した手を離すと、唯はまるで糸の切れた操り人形のように、がっくりと膝から崩れ落ちた。

「ふむ…人間の娘にしては、なかなか良質な気だ……」
「く……ぅ……っ……」
(…力が、出ない……目の前に、瑠奈がいるのに……何も、できないなんて…)

<あら^~いいですわゾ^~!>
<ノワールさまー!もう一回!もう一回!>
<唯ちゃんレイプ目かわいいいい!>

「唯選手かなり衰弱しています!やはり、今のキスはノワール選手のエナジードレインだったのかー!」

「『力』は多少戻ったが……少し『慣らし』が必要か」
瑠奈の身体から、どす黒いオーラが立ち上り始めた。更に、右手の上に集まった黒いオーラが、形を変えていき…

「娘。立って構えよ…その『精霊衣』を纏っているなら、木偶の代わり程度は務まろう」
「…瑠奈…もうやめてっ…お願いだから、目を覚ましてっ…!」


「ご覧ください。ノワール選手の手の上で、何か黒い物が形作られていきます!。どうやら武器か何かのようですが…」
「特殊な術でオーラを変質させ、物質を作り出しているようですね。

見てください。あれは… >>155 です…!」

155: 名無しさん :2016/11/29(火) 22:48:38 ID:???
大蛇

156: 名無しさん :2016/11/30(水) 01:56:51 ID:???
「…きゃあぁっ!!」
ノワールの右手から真っ黒い縄のようなものが伸び、唯に襲い掛かる!
人の腕ほどの太さを持つそれは、滑るように這いながら唯の上半身に巻き付いた。
そしてあっという間に胸、腰、そして太股を絡め取っていく!

(しゅるるるる…!)
「ん、ぐぅっ……これ、は……ヘビ…!?」
黒い大蛇は風を切るような音を鳴らしながら、ちろちろと赤い舌を出し…
爬虫類特有の感情のない目で、唯を睨み付ける。

(みしっ……ギリギリ…)
「ん、あっ…だめっ…放し、て……!…」
言いしれない恐怖を感じ、全身に力を込めてなんとか振りほどこうとする唯。
だがぎっちりと巻き付いた大蛇の身体はビクともせず、
逆にもがけばもがくほど締め付ける力は強くなっていった。

(ぎちぎち、ぎち……)
「っぐ、ああぁああぁああっ!!」
「ククク…なかなか良い声で鳴く…どれ、次は…」
…黒い大蛇は、苦痛に悶える唯を見下ろすように、ゆっくりとその鎌首をもたげて毒液の滴る牙を剥く。
狙いは、唯の……

157: 名無しさん :2016/11/30(水) 23:38:55 ID:???
…首だった。

カプッ…!
「きゃあッ!?…か、噛まれてる…!やめてっ!離してっ!」

大蛇は唯の首筋にゆっくりと噛み付き、唯の体内へ毒を送り込んだ。そのまま唯の体内へ毒を送り続ける大蛇に対し、全身を拘束されている今の唯にできること…それは情けなくもやめてほしいと懇願することだけであった。

「やはり歯が立たない殺戮妖精!このまま蛇にやられてしまうんでしょうかー?」

「唯選手のぎゅっと目を閉じて苦しそうに喘ぐ姿、表情…堪りませんね。カメラマンの腕が試される絵ですよこれは…」

実況と解説同様、締め上げられて苦しむ唯の姿に観客たちは大盛り上がり。唯の姿を撮影するために立ち上がって前へ出過ぎたため、警備員に摘み出されている者もいた。

「見るがいい。貴様の苦しむ姿が群衆に活気を与えておるぞ…!まこと人間とは面白い生き物であるな。」

ぎちっ…!ぎちぎちぎちぎちぎち…!
「いぁ…あぁあぁっ…!ぁ…だめっ…苦しぃ…!るな…ゃめて…!」

「で、貴様はこの程度か…?その精霊衣の力を早くわらわに見せてみろ…!」

ノワールが目を見開いて言うと、大蛇は全身に力を入れて締め上げる力をさらに強めた。

みちっみちみちみしみし…!
「ぐうぅうぅっ…!うあああぁッ!骨が…!いゃああぁあぁぁああぁああ!」

「さぁ早く覚醒しろ!早くわらわを楽しませぬか!さぁ!さあ!」

興奮するノワールに合わせ、大蛇は指一本動かせない状態の唯の体をさらにきつく締め付ける。
唯の体に密着している大蛇の体が、さらに深く食い込んでいく…!

ぎちぎちみしみしぎちぎちぎちぎちっ…!
「うあぁああああああーーーーっ!ああぁぁぁあぁああああぁぁぁッ!!」

全身がバラバラに砕けてしまうのではないかと思うほどの痛みに、唯は天を仰いで絶叫した。
その姿を見たノワールは、わかりやすくがっかりと肩を落として舌打ちを放つ。

「…これは器ではないというのか…はぁ…もうよい。離してやれ。」

長嘆息のあとに低い声でノワールが命じると、大蛇は素早く拘束を解きノワールの側へと戻っていった。

「うぅうげほっ!!!げっほっ!!!げほっ!…はぁっ…!はぁっ…!」

「…せめてもの情けだ。絞殺か毒殺、好きな方を選ぶがよい。このまま放置すれば毒が回るが、お望みとあらば今すぐにこいつで絞め殺してやろう…」

「わた…しは…まけな…ぐっ!」

ドサッ!

「ぐっ…ぁ…う…ぅ…!」

鈍い痛みが続く体で必死に立ち上がろうとするも、うつ伏せでその場に倒れこむ唯。大蛇に噛まれた際の毒が、無情にも唯の体を蝕み始めていた。

「そんな…手も足も…うご、かな…!」

「言ったはずだ。絞殺か毒殺かどちらかだと。貴様が辿る運命はこのどちらかであるぞ…クハハハ!」

うつ伏せのまま苦痛に歪む唯の顔に、ノワールはグリグリとヒールのかかとを押し付けた。

ゴリッ!!!グリグリ…!
「いたぃいっ!あううっ…!」

「さぁどうする?わらわは毒殺を奨めるぞ…貴様が死ねずに苦しみ喘ぐ姿を、わらわがしっかりと見届けてやろう…!」

158: 名無しさん :2016/11/30(水) 23:40:15 ID:???
「はぁ…はぁ…!わたし…は…まだ…死ねない!どんなことをしてでも…瑠奈を助けるって決めたんだから!」

「まだそのような生意気なことを…!気に入らん。さっさとわらわに屈服するがよいッ!」

ノワールはヒールを勢いよく振り上げ、唯の背中に全体重をかけて───踏みつけた。

ゴギャアっ!!!
「いやあああアアアァアアァァァアアアアアッッ!!!!」

静かに沸いた闘志が無残にも砕け散る音が辺りに響き、16歳の少女は断末魔のような叫び声をあげた。

「骨が折れたとてどうせ死ぬのだから構わぬだろう?正直貴様にはがっかりだ…」

「ああ゛…!うう゛っ…!うえぇ…!もういやあぁ…!」

親友と同じ姿に骨を折られるほどの責苦を受け、唯の目から大粒の涙がぼろぼろと溢れ出した。

「うぅんぐ…ひっく…るなぁ…もうやめてよぉ…!ぐすっ…瑠奈に…るなにこんなことされるのいやだよぉ…!」

「はぁ…わらわを失望させて、泣いて許してもらえると思っているのか?小賢しい!この塵にも等しいミジンコがッ!」

ゴギャアア!!
「ひぎゃああああああぁぁあぁぁあッッ!!うわあああああああああん!!」

「あー…唯選手、子供のように泣いてますね…」

「もう勝負つきましたね…コレ…」

<いいぞノワールー!そのまま体中の骨を砕いちまえー!>
<ノワール…あの子素晴らしいわ!1000年に1人の逸材よ!>
<ノワール!ノワール!ノワール!ノワール!ノワール!ノワール!>

親友と同じ姿に一方的に蹂躙され続け、唯の精神は涙を伴って崩壊してゆく。
観客席の異常なボルテージも、唯は気付いていなかった。

(ここまでなのかな…わたしもあの春川さんみたいに、ずっと酷いことされるのかな…いやだよぉ…)

「そろそろ毒が回る頃だ…体の感覚もなくなってきただろう?這いつくばってそのままま無様に死ぬがよい。」

(あぁ…お母さんのカレー食べたいなぁ…また瑠奈と一緒にイグザイルのライブ行きたかったなぁ…そういえば、安藤先輩にも告白できてないや…みんな今頃なにやってるのかなぁ…わたしのこと覚えてるのかなぁ…)

「目が霞むか?耳が聞こえぬか?毒は貴様の感覚全てを奪ってゆくぞ…!」

(死にたくないのに…瑠奈を助けなきゃいけないのに…わたしは結局、なんにもできないまま…ここで…うぅっ…!)

「フンッ、もうこのまま毒殺で良さそうだな。クハハハハハハハッ!」

(ごめん…瑠奈…!ごめん…ごめんね…!)

微かに響く親友の声と同じ高笑いを聞きながら、唯の意識は深い闇の中へと堕ちていった…

159: 名無しさん :2016/12/02(金) 00:51:36 ID:???
「地下だから、電波の入りが悪いな…あの分じゃ、もう勝負はついたと思うけど…」
ラジオ中継で途中まで聞いただけでも、篠原唯の受けたダメージは相当酷い。恐らく彼女も『借金』は免れないだろう。
そして、地上の試合を警備していた連中が戻ってくる前に、ボクたちも地下牢を脱出しなければならないが…

「まずいわね…この通路も封鎖されてるわ。どうやら『地下闘技場』に誘い込まれてるみたい…」

………

(んっ……なんだろう……私の中に、唯が…唯の気配を、感じる…)
…暖かい何かが口の中に流れ込んできて、私の…『月瀬瑠奈』の意識を、覚醒させた。

(確か…私、『王』に…黒い服を着せられて……)
…少しずつ、記憶が蘇ってくる。
この世界を支配する『王』に捕らえられ、苛烈極まる責め苦を受け、心を壊されてしまった事。
苦痛から逃れるには、あの男に服従し、すべてを捧げるしかない、それこそが無上の幸福だ…と、錯覚してしまった事。
そしてその間、親友の唯にしてしまった数々の許されない行いも同時に思い出し、身を斬られるような後悔に襲われた。

(……ここは…どこなんだろう…?…)
記憶と共に、感覚も…視界が、音が、徐々に明確になっていく。
だが、目覚めた私がいた場所、状況は…私の理解を超越した、不可解極まる物だった。

<ワァァァ!!>
<おおおおお!!唯ちゃんが立ったー!>
…どこかの、競技場だろうか。大勢の人がこちらを見て、応援…
いや、罵声もかなり混じった、狂気にも近い感情をこちらに浴びせてきている。

「なんとー!!篠原唯、ノワール選手から致命傷とも思えるダメージを受けながら、ふたたび立ち上がってきました!」
「信じられません。あの黒い蛇の猛毒を受け、背骨にも大きなダメージ。立ち上がる事は不可能なはずなのに……
 しかも…見てください。服の形が、変わっていきます…天使のような羽、それに…あの白い槍は一体…!」

<パワーアップフォームきたわー!!>
<っしゃ、おれの3万Nは終わってなかった!いっけー唯ちゃーん!!>

(あれ……唯が、いる……白い服を着て…すごく、きれい……まるで妖精みたい………)
(でも…どうしてそんなに、傷だらけで……どうして…そんな悲しそうな顔で…泣いて、いるの…)

唯の周りに、手のひら大の妖精のような…しかし、邪悪な笑みを浮かべた不気味な何かが、群がっているのが見えた。
そいつらが、唯の身体を無理やり動かしている。そしてどうやら…唯は、既に……
…周りの人々には、あの妖精もどきは見えていないのだろうか。


「ほほう……着る者の命を『贄』として捧げる事で、初めて『精霊衣』は本来の力を発揮するのか…面白い」

…すぐそばで、誰かが小さく呟いた。私の声をした、得体のしれない何かが…

(勝手な事ばっかり言わないで…もう、たくさん……唯も、私も、ただの、普通の女の子なのに…)

160: 名無しさん :2016/12/02(金) 01:19:30 ID:???
「覚醒した篠原唯、ノワールと互角に打ち合っています!
 これはすごい!何という奇跡!お聞きくださいこの大歓声!」
「篠原選手の白い槍、かなりの威力を持っていますね。そしてノワール選手の繰り出す黒蛇も凄まじい威力!
両者ボロボロになっています!これはもはや、意地の勝負!!」

<行けー!どっちも負けるなー!ぶっ潰せー!!>
<ノワール!ノワール!><ユーイ!ユーイ!ユーイ!>
<なんて子たちなの…今、新しい時代が幕を開けようとしているわ…!>

二人の戦いはクライマックスを迎えようとしているようだ…
だが実際は、私も、唯も、既に自分の意志では指一本動かすことができない。

(ずぶっ!!ぐちゅっ!!ぶちっ!)
黒い服が私の体を操って、唯に襲い掛かる。
黒い蛇が唯の脇腹に喰らいつき、内臓ごと肉を食いちぎっていく。
(ザクッ!…ジジジジ…ズドン!!!)
白い服が唯の体を操って、私に襲い掛かる。
白い槍が繰り出された刹那、見えない妖精が私の腕にしがみつき、爆ぜた。

「フン…片腕を落とされたか。ずいぶん脆弱な『身体』だ……この世界の『王』よ。代わりは用意してあるのだろうな?」
「もちろん、極上のを用意してるさ…今はまだ手元にないけど、もうすぐ『こっち』に届く。楽しみにしていたまえ。ヒッヒヒ…」

(やめて…)(…もう…これ以上……)

「奴ら」は私の、そして唯の、身体と心を玩具の様に弄び…嘲笑っている。
怒り、憎悪、そして無力感…ありとあらゆる行き場のない感情が混ざり合い……やがて、どす黒い絶望へと変わっていった。

「その体は、しょせん『使い捨て』だ…好きに『使い潰して』いいよ。ヒヒッ…」
「では、そうさせてもらおうかの…ククク……」

(唯に……)(瑠奈に……)
((ひどいこと…しないで…))

………

「…教授。ご指示の通り、脱走した闘奴を『地下闘技場』に追い込みましたが…いかがなさるおつもりで?」
「いやなに。この間預かった『変身ブレスレット』…。脱走者の一人が、あれの持ち主なんだろう?」
「は、はい。サラ・クルーエル・アモット…城下で起きた、例の暴動事件の犯人で…」
「そして又の名を、『白銀の戦士』クレラッパー…実際に彼女が『閃甲』する所を、この目で見てみたくてね。フフフ…」

161: 名無しさん :2016/12/03(土) 03:54:50 ID:wbMmJNG2
(ザクッ!ドゴォンッ!)

「ちっ…いくらこの少女の体とはいえ、ここまでわらわを追い詰めるとはな…あの王も面白いものを作ったものだ…」

意識を失い覚醒した唯。背中に羽が生えた天使のような姿には、見るものすべてを圧倒する神々しさが備わっていた。
だがその表情は目をつぶったまま。先ほど泣き腫らした後はくっきりと残っているが、人間らしい感情の色はない。
糸で操られているかのような動きで、唯はノワールへ苛烈な攻撃を繰り出し続ける。
槍の広範囲攻撃、自爆天使たちの猛攻、どちらも完全に回避することは敵わず、ノワールの服はところどころが破れ落ちていた。

(あぁっ…!もう恥ずかしすぎる!これじゃ体が戻っても外歩けないよ…!)
自身の体が白日のもとに晒されていく光景は、瑠奈にとって地獄だった。

<の、ノワールのデカ乳おっぱいたまんねえ…!!しゃぶり尽くしてえぇええ!>
<ああぁ…埋もれたい…!挟まれたい…!>
<ノワールの胸、Fはありそうだな…!あの顔であれは反則だろ!ジュルルッ!>

はだけた胸を隠すこともなく戦い続けるノワールを見て、観客たちの興奮は最高潮に達している。
無理もないことだった。大きく膨らんだボールのような瑠奈の乳房には若さ特有の美しいハリがあり、指を押し当てるとどこまでも沈んでいくような柔らかさを感じさせる。
乳首も乳輪もほんのりとした薄いピンク色。大きな胸の真ん中で見事に美しい2輪の花を咲かせていた。
瑠奈の乳房は色、形、大きさ、すべてのパラメータがMAXである完璧な美乳なのだ。
この胸を見て興奮しない男は子孫を残せないだろう。そう断言できるほどに瑠奈の胸は「完璧」であった。



「精霊衣よ。貴様の狙いはこの体だな。この肢体を観衆の目に晒して欲望を満たしたいんだろう…?」

ノワールの問いかけには答えず、唯は何持った聖なる槍でノワールのロングスカートを切り裂いた。
黒のスカートが烏の羽のように散り散りになって床に散布し、瑠奈の下半身はついに純白の下着のみとなってしまう。

「やはりあの王の造形物であるな…しかしここは分が悪いか…!」

<うおおおおおおオォォォオオォォ!>
<ゆ、唯ちゃーん!おパンティもビリビリに破いちゃえーー!>
<はやく…はやくあの完璧な乳房の乳首をこっちにみせるのじゃあああ!>

とたんに観客席はスケべ親父の興奮の坩堝と化した。観客たちの視線が一気に瑠奈の体に集まる。

(さ…最悪…!唯はどういう操られ方でこんな…ん?何か浮いて…?)

ビリビリになったスカートの一欠片が不自然にふわふわと舞いあがり、階上のVIP席へと吸い込まれていった。

(あそこにはあいつが…まさか、逃げたの?…あ、私の体が…!)

宿主が消えたせいか、瑠奈の体は力なく倒れ込んだ。
その瞬間、瑠奈の視界が瞬時に変わり、目と鼻の先に地面が現れる。



「はっ!?え?うそ?…も、もどった…?」

「さーあ突然倒れたノワール選手!パンツを見られたショックで立ち上がれないのでしょうか?もしかして以外と乙女だったー!?」

「お?唯選手も仰向けになってゆっくりと降下しましたよ…?ラ◯ュタのシ◯タみたいですねぇ…あぁ美しい…」

妖精の服は持てる力を出し尽くしたのか、唯の体を仰向けにしつつゆっくりと地面に下ろした。

(こ、ここは倒れてたほうがよさそうね…!)



「両者、ダブルダウン!!!よってこの試合、引き分けとします!!!」

  • 最終更新:2018-01-21 22:55:58

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